ロボット三原則について質問なのですが、
あれって犯罪そのものの条項はありませんよね。
人に危害を加えない。命令に従う。自己を守る。
簡略するとこの三つですが、犯罪についてのことはないため、宝石を盗んで来いと命令されたら従うと思うのですがどうでしょうか。
その通りです。
あれはアイザックアシモフが、自著を執筆するに当たって想定したものですから不合理な面が多いです。
現在ではフレーム問題により動かないとされています。
フレーム問題とは、システム的に有限な処理能力を持つロボットにはすべての問題に対する解答を出せないと言う事。
(簡単に言うとロボット三原則を導入するとロボットは動かない)
何度も言うようですが条件をつけてしまうとフレーム問題により動けないのです。
ちなみに「鋼鉄都市」と続編「はだかの太陽」ではロボットが殺人の容疑者だったりします。
P.S.シンギュラリティ・コンクェストという小説でその点に関して面白い解釈をしています。
一度お読みになってみると良いかもしれません。
http://www.tokuma.jp/bunko/tokuma-bunko/30b730f330e530e930ea30c630a...
補足
その様な条件をつけた場合、いざと言う時、絶対に動きません。
例えばロボットの目の前で殺人が行われていようとします。
マスターにあの人を守れと命令された。
しかし阻止するには襲撃者を殺す以外の選択肢がありません。
以上の条件下ではロボット4原則に従う限り動けません。
(日本の警官は、どうかわかりませんが、少なくともアメリカの警官は射殺します。)
あなたが消費者だとしてこのようなロボットを購入する気がおきますか?
何度も言うようですが、ロボット三原則のような条件をつけるとフレーム問題によりロボットは行動できません。
ロボットは機械なんだから人工知能で擬人化しても
人が擬人化するようにプログラムを作るんだから
人工知能は一見自立してる様に感じるだろうけど人の意思が反映されてるんだよ
人のプログラムに反した行動は犯罪というより事故と表現すれば擬人化による感情移入した誤解は少ない。
例えば、日本では、憲法のほかに刑法など色々な法律が存在します。
憲法の条項を見ればわかるように、”盗み”に関しては一切言及していません。
又、法律は国が異なれば、内容はさまざまです。
質問者様はこのうちの憲法だけを対象に、「盗みを働いたらどうなる?」と、言ってるに過ぎません。
あれだけの、科学技術が存在する世界では、それ以外の法律があり、一応それに対応するようにロボットが調整されているのは想像にかたくありません。
当然、車を運転すれば「交通法規」を守るように調整されているはずであり、それ以外にの法規にも調整されていると考えるのが、まともな頭の持ち主です。
あのシリーズは、他の法規を無視すべき(人命がかかるなど)極限状態を現しており、そのような質問は別の話として捕らえるべきと考えます。(多分、作者も細かい法規は考慮していません。簡単に言うと”三すくみ”みたいな状況でロボットはどのような選択をするのか、を小説化したのだと私は考えています。)
もし、三原則以外の”法律”をセットできないのならば、そんなロボットは危険すぎるので製造しないのが、あたりまえです。
まぁ、映画版「アイ・ロボット」では、引ったくりをしたと思って主人公がロボットを止めますが・・・
追記です。
「刑法に反するな。」という命令を付加しても、それ以外の法律には対応できないため、”詐欺”や”交通違反”といったものには対応できません。(例えば、車で人を轢いても、殺意が立証できなければ、刑法ではなく道路交通法で処理されます。)
質問者様は、法律は一つの国でどのくらいあるのか認識していますか?
質問者様の疑問を完全に解消するためには、小説の補足資料として1国分の全法律の条文が必要になります。(それは小説としては論外です。)
「他の法律に従え。」と言っても、”解釈”があり”変更”があり、煩雑になって、物語のような”変更があると電子頭脳が成立しない”という状況では適用できるとは思えません。
そんな簡単なことができるなら、現在において”裁判”は存在しません。
そもそも、あの作品に、ロボットが”盗み”を働く(又は命令される)シチュエーションは無かったはずです。
フィクションの物語では、書かれたこと以外は”予定調和”が基本だと思います。
最初の回答に書きましたが、
”簡単に言うと”三すくみ”みたいな状況でロボットはどのような選択をするのか、を小説化した”
という部分を認識できませんか?
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